We only think about BEER

こんにちはシバタアキラです。お久しぶりになりますが、今日はデータでも人工知能でもなく、多分人工知能がどんなに人間を超えてもやろうとも思わない話題です。プログラミングで言うとバグみたいな感じですwww

暑くなってきたので外でビア飲むのも最高な季節になってきましたが、私は一瞬で酔ってしまうので、一回の消費量はコップ半分くらいです。でも日本全体で見るとビアの市場規模は1.8兆円で、年間3.6兆円程度の酒市場のちょうど半分くらいということで、日本人の半分が毎年3万円分くらいビア飲んでる計算です。過去の変化を見ると発泡酒だの第三のビアだの売れ筋に変化はあったものの基本的には完全な成熟産業で、売上は毎年ヨコバイみたいです。

そんなビール業界の破壊的イノベーションが「地ビール」とか「クラフトビア」とか言われてるヤツで、わたしはビールには全く詳しくないのでよくわかってないですが、おっきい会社が大量生産したビアではなく、個人だったり小さいビール工場で異常なこだわりで作る、コーヒーで言うところの「サードウェーブ」みたいなやつですね。こういうものによくあるのは、変化としては面白いのでメディアなんかでもよく取り上げられますが、ビール全体に対するマーケットシェアとしては1%とかそんなものみたいです。

上記2段落「みたいです」と締めくくり、ビールよりデータが好きな私としては慣れない話題ですが、先日これが完成して、オープンニングしたんですよ:

お友達と作ったんですが、手作りの家の中で手作りのクラフトビアを売っちゃうという、人工知能には思いつかないオサレ企画です。そもそもこの家作りをやることになったきっかけというのは、Tree heads & Coでツリーハウスとか作っているお仲間の竹さんが、日本で先駆けて車で引っ張れるトレーラー型のタイニーハウスづくりを盛り上げていて、タイニーハウスの作り方ワークショップなんかをやったりしてるからなんです。

タイニーハウスというのは、見ての通り、車輪の上に家がついていて引っ張れるようになってるので、大きさとしてはせいぜい3畳くらいの小さい家で、その中に自分の生活に必要な物をを箱庭的に詰め込んで楽しむという、アメリカで始まっておきながらなんとも非アメリカンな文化なんですが、日本ではまだ殆どこういうのをやった人がいなかったようなので、車検一つ通すのも大変でした。

アメリカではタイニーハウス「ムーブメント」と呼ばれるくらいの盛り上がりみたいですが、もちろんアメリカ人のサイズ感から見てもこういう家に収まる人は少ないようで、勝手な想像ですがおそらくこういう家に住んでる人はクラフトビア並のマーケットシェアかと思われます。日本は土地もないし、箱庭的なものが好きなので結構相性良さそうで、竹さんは今タイニーハウスムーブメントのドキュメンタリーを作っていて、これができるとタイニーハウスを引っ張って全国を行脚するという布教の旅を計画してるそうです。元経営コンサルの私は

「そしたらさ、もう日本中でエライ盛り上がるから、そしたらしこたま売れるようにいっぱい作っておいたほうがいいんじゃね?」

と言ったんですが

「僕がしたいのはね、タイニーハウスを売りたいんじゃなくて、みんなが自分で家と自分の生活をクラフトするっていう文化を広めたいんだよね。だからこれをいっぱい工場で作ってうるとかは全く興味ない」

という仙人みたいなお応えが今でも記憶に残っています。ワンアンドオンリーと言うのはデータを使って効率化ばかり考えている自分には苦手分野ですが、すごく素敵な世界です。夏も来るので、難しいこと考えず、のどが渇いたらお立ち寄り下さい。下の写真クリックするとFaceBookグループページに行きますので詳細はそちらで。

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